がん治療と友人

乳がんの友人が治療を受けた。私も乳がん検診を受けてみた。マンモグラフィーやがんと小児科病棟、治療とホスピス、治療後の妊娠・出産のこと。

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がん治療と小児科病棟

小児がんの子ども達

乳がんの友人が、何クールめかの治療を終えて帰ってきたとき、話してくれたことがある。小児がんの子ども達のことだ。彼女はがん治療のための入院中、ちょくちょく小児科病棟へ足を伸ばしたらしい。小児科病棟は、がんの子供もいるし、心臓病の子もいるし、ぜんそくの子もいて様々だ。がんの治療中の子供は、つるつるの頭をバンダナで覆っている子もいるが、堂々とむき出しにしている子もいるらしい。そして、がんであれ何であれ、笑顔があるのだという。それが、自身も乳がんに冒されている彼女を元気づけてくれたそうだ。

それを聞いて思い出したことがある。娘が、がん等ではないがちょっと入院したときのことだ。がん治療のために入院していた中学生の男の子が、娘の入院中に亡くなった。中学生の子が、がんで亡くなるという事態がショックだった私は、主治医に聞いた。がんで亡くなる子を診なくてはいけない小児科医の道をなぜ選んだのかと。医師の答えは、「がんであれ、何であれ、小児科病棟には笑い声が聞こえるからです」というものだった。怪我をして入院し、治って退院していく整形外科と、子ども達がいる小児科が、(たとえ子供の病気ががんであっても)一番明るい病棟なのだと。

乳がんを治療中の友人にとって、小児科は病院内のオアシスなのかもしれない。自分ががんを治療する間、実家に置いてきた娘さんのことも気になっていただろう。また、自分と同じようにがんと闘っている子ども達を励ましたい思いもあるだろう。いろんな思いを抱えて、がん治療に使う抗がん剤の副作用できつい体でありながら、彼女は小児科病棟を目指したのだと思う。

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