乳がん、完治を祈る
友人は乳がんの治療が、あと1クールで終わると話してくれた。化学療法に1年、その後薬を飲んで1年、そしてその後3年間再発がなければがんは完治だという。がんの完治の目安は5年だと、私も聞いたことがある。5年間、再発しなければ、がんが完治したと見なされる。ひっくり返して言えば、がんには常に再発の不安が伴うということでもある。の友人も、まだまだ長い期間、再発の不安を抱えて暮らすことになるのだろうか。
そういえば、私がまだ子供の頃、隣の家のご主人ががんで入院したことがあった。手術を終えて退院してきたものの、翌年だったか、がんが再発して再入院となったように記憶している。
考えてみると、がんの怖さは再発にこそあるのかもしれない。一旦治ったと喜んだのに、またがんが再発したと知らされたときの落胆はいかばかりか。最初にがんの告知を受けたときと、再発を知らされたときとでは、どちらがよりショックなのだろう。こればかりは、がんに罹り、再発を経験した人にしか分からないことだろう。
願わくは、懸命に乳がんの治療に取り組んできた友人に、再発など起こらないよう祈るばかりだ。母親ががんだということも、それがどんな病気かということも、まだ理解のできない幼い娘さんのためにも。彼女には、がんなんかに負けず、元気で長生きをしてほしいと思う。もちろん、妻である彼女のがんとの闘いを、強力に支えているご主人のためにもだ。
私も何故か、夫ががんに罹るという事態は想像したことがある。でも、妻である私のほうががんになるというのは、考えたこともなかった。友人もそうだったという。女の神経というのは、図太いものだ。